三つ角カメレオンの見分け方

世界には三つ角のカメレオンは5種おり、そのうち4種がタンザニアに生息しています。

三つ角カメレオンは以下の5種です。

Trioceros Deremensis

Trioceros Deremensis @ East Usambara Mountains

タンザニア北東部のTanga州にあるEast Usambara Mountainsなどに生息しているカメレオンです。

Trioceros Jacksonii

iNaturalist © Elliot Kinsey

タンザニア・ケニアに生息。基亜種含め3亜種に分類される。

  • Trioceros Jacksonii Jacksonii:基亜種。ケニアに生息
  • Trioceros Jacksonii Merumontanus:亜種。タンザニア北部のメルー山に生息
  • Trioceros Jacksonii Xantholophus:亜種。ケニア山付近、ハワイに生息。ハワイは輸出されたものが野生化したもの。

Trioceros Werneri

Trioceros Werneri @ Mafinga

タンザニア中央部の南寄り(イリンガ州の高原地帯、モロゴロ州の山)に生息。

Trioceros Fuelleborni

Trioceros Fuelleborni @ Mbeya

タンザニア南部ムベヤ州の山々に生息。

Trioceros johnstoni

iNaturalist © Joachim Louis

ブルンジ、ルワンダ、ウガンダの西部に生息


見分け方の説明に移る前に三つ角カメレオンの共通の情報を紹介します。

三つ角のカメレオンの特徴

三つ角カメレオンは高山種と呼ばれていて、主に標高1000m以上の森林およびその近くの村に生息しています。基本的に霧が立ち込めやすい地形のところですが、乾季には1か月雨が降らないことはよくあります。

ちなみにこのサイトでは”三つ角”と表記していますが、学術的には”ミツヅノ”となっているようです。

三つ角のカメレオンはすべてTrioceros(トライオセロス)属に含まれていますが、この属に属しているすべての種に角が生えているわけではありません。

一昔前はChamaeleo属にすべての種が属していましたが、近年Triocerosに分属されました。

見分け方

一番簡単な見分け方は産地です。それぞれの生息エリアに重複はありません。

産地以外の見分け方は以下の通りです。

初めに見分けられるのが、Deremensisです。顔が大きく3本の角が離れており、あまりかっこよくありません。(※管理人の主観) また、少しだけフラップ(頭の後ろにある耳のような形状のもの)があります。

次にフラップの有り無しで見分けます。フラップがあるのがWerneriとFuelleborniです。無いのがJacksoniiとJohnstoniです。

WerneriとFuelleborniは角の長さとスケール(皮膚の粒々)の大きさで見分けがつきます。Werneriのほうが角が長く(2cmくらい)、スケールが大きいです。Fulleborniのほうが角が短く(1cmくらい)、スケールが細かいです。

JacksoniiとJohnstoniは背中のクレスト(トゲトゲ)の有無で見分けがつきます。Jacksoniiはある程度隙間を置いたクレストがありますが、Johnstoniにはありません。※Johnstoniは背中が波打っていますがトゲ状にはなってません。また、Johnstoniは皮膚が黄色い部分があり色鮮やかです。

Jacksoniiの亜種はサイズと産地で見分けるぐらいしかわかりません。

大きさでくらべる

以下がおおよその大きい順

SpecieAverageMax
Deremensis 20-30cm 35cm
Jacksonii Xantholophus 15-25cm 38cm
Johnstoni 15-25cm 30cm
Jacksonii Jacksonii 22 cm ?
Werneri 16-22cm 24cm
Fuelleborn 20cm 22cm
Jacksonii Merumontanus 16-18cm ?

卵生・卵胎生(かっこ内は産卵数)

卵生;Deremensis(11-32個), Johnstoni(14-20個)

卵胎生:Fuelleborni(最大15匹), Jacksonii(7-28匹) , Werneri(15-23匹)

※卵胎生とは卵の殻がものすごく薄く柔らかくなった状態で生まれてきて、すぐ自分で膜を破って動き出す生まれ方です。

雌の角の有無

雌の角の有無は以下の表のとおり通り

Specie雌の角
Deremensis 角なし
Jacksonii Jacksonii 短い 1本か3本の角
Jacksonii Xantholophus 角なし
Jacksonii Merumontanus 短い 1本の角
Johnstoni 角なし
Werneri オスより少し短い1本の角
Fuelleborn ごく小さい1本の角

絶滅危惧状況

どの種もLeast Concern(低危険種)で絶滅の危険性はありません。

実際これらのカメレオンを探しに出ても1回の探索で複数見つけることができ、農村部にも生息できているので、絶滅の危険性はほとんどないといっても過言ではありません。

生息域の気温

以下が生息地の気温です。飼育するときなどの参考にしてください。

Deremensis(標高1000m付近)

寒い時期 :最低気温13度、最高気温25度
暖かい時期:最低気温17度、最高気温34度

Johnstoni(標高1800m付近)

寒い時期 :最低気温12度、最高気温23度
暖かい時期:最低気温14度、最高気温26度

Werneri, Fuelleborni, Jacksonii(標高2000m付近)

寒い時期 :最低気温7度、最高気温20度
暖かい時期:最低気温13度、最高気温25度

以上、三つ角カメレオンの見分け方でした。

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